不動産エバリュエーション専門士コース
公認 不動産コンサルティングマスターを対象とする講座です。
不動産コンサルティングの主要分野をテーマに、プロ中のプロを目指す方の研鑽の場を提供します。
不動産エバリュエーション専門士コース
[不動産エバリュエーション専門士]コース2025
※本講座は、公認 不動産コンサルティングマスター限定の講座です。
この講座はStep1 プレ講座(動画講座)、Step2 会場コース(連続3日間の会場型講座)から構成されています。Step1、Step2の順番に進めていきます。それぞれ受講後に事後課題を課し、クリアしないと修了となりません。
(なお、Step1の事後課題を修了しないとStep2へは進めません。)
目標は「不動産エバリュエーション」の考え方を理解し、必要な知識を習得することです。
Step2 会場コースの事後課題では、「不動産エバリュエーション評価書」の一部を作成します。
エバリュエーション評価書は、更地や既存建築物など、対象となる不動産の価値を最大限引き出すための設計図のようなものです。
【不動産エバリュエーション評価書】
顧客からの相談内容に対して調査書と企画書から導き出した提案内容(まとめ) | Ⅰ.ご相談内容の考察 | ||||
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Ⅱ.不動産エバリュエーション用途検討 | |||||
Ⅲ.評価結果 | |||||
上記提案内容に至るまでの根拠 | Ⅳ.調査書(土地バリューベース/建物調査) | ||||
Ⅴ.企画書(バリューサーチ/バリューアップ) |
不動産エバリュエーション評価書イメージ

【評価書参考事例】
【参考事例1】老朽化した臨海学校施設の不動産エバリュエーション事例
【参考事例2】売りに出た隣地物件を購入してコンバージョンを提案した不動産エバリュエーション事例
●「不動産エバリュエーション専門士」とは
「エバリュエーション」とは「評価」などと訳されます。つまり、「不動産エバリュエーション専門士」とは、不動産に関する相談を受ける側として、その目的に応じた対象不動産の価値(≠価額)を見極め、相談者が理解し判断するに足る適切な助言ができる者のことです。現在の少子高齢社会の進展に伴い不動産の関係する相続についての相談も増加していますが、対策を講じるに当たりその根底にあるのは、やはり、その対象となる不動産の価値を知ることであり、それができて初めて相談者に対し最適な助言ができることになります。つまり、「不動産エバリュエーション専門士」は、不動産を業とする者にとって「本流」であり、相続対策を含めたあらゆる相談に応えるために備えなければならない、目指すべき目標と言えます。
●習得項目
必要とされるものは、依頼者の目的を聞き取るだけでなく心情まで読み取る能力、土地や建物の価値を見極める能力、その価値を引き出すために企画し、提案する能力等であり短期間でその能力を養うことは困難ですが、マスターである皆さんは、依頼者の心情や目的を聞き取る能力、土地や建物の価値を読み取る力については、多くの経験から身につけています。そこで、この講座では、「提案力」つまり、アウトプットするための材料となる、マーケティング、事業収支の作成、投資分析に基づく提案とリスクの把握、リノベ・コンバージョンの検討方法などを身につけ評価書を作成する力をつけることに特化することとし、あわせて、発想や企画の源泉となるいろいろな事例に触れていただくことで知識や感覚を身につける一助としていただきたいと考えています。
●講座内容
Step1 プレ講座では「事業収支・投資分析の基礎」、「地盤と建築基礎」などについて再確認していただきます。その上で、事業収支の作成と投資分析に関する事後課題に挑戦していただきます。
Step2 会場コースでは、最初に立地診断に関する事前課題があり、開講時までに提出いただきます。
講義は会場で大学教授、実務に携わる講師陣がフェイスtoフェイスで実施します。
不動産エバリュエーションの考え方が必要な背景、省エネ対応や既存建築物の活用に関する法令、事例解説などの講義の他、パソコン持参で事業収支表を使いこなす講義や築古物件への対応についての演習などを通して、必要な技能を習得します。
最後に事後課題として、「不動産エバリュエーション評価書」の一部を作成、提出していただきます。この事後課題をクリアし修了したマスターを「不動産エバリュエーション専門士」に認定します。
●認定後について
- 認定証書(賞状)をご郵送いたします。
- 「公認 不動産コンサルティングマスター 不動産エバリュエーション専門士」の有効期間は初年度 認定日~12月31日、更新後は1月1日~12月31日です。更新手続き期間(12月1日~12月31日)に所定の手続き(更新要件充足・マイページからの更新申請)を行っていただくことにより、翌年1年間も、「公認 不動産コンサルティングマスター 不動産エバリュエーション専門士」の称号をご使用いただけます。
- [不動産エバリュエーション専門士]の名称を名刺・自社ホームページ等で使用していただけます。
- 当センターホームページにお名前・お顔写真を掲載します。
- 「不動産マスター検索サービス」の表示項目に追加します。
- 業務に役立つ情報を提供します。
- 不動産エバリュエーションに関する勉強会等へご参加頂けます。
- 「専門士バッジ(旗型)」をご購入いただけます。販売時期:4月(年一回)

* 継続して名称を使用するためには、毎年12月に課される要件をクリアして更新することが必要となります。
☆実施概要☆
≪受講資格:下記の条件をすべて満たす方≫ |
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・講座申込時点において、有効な「公認 不動産コンサルティングマスター認定証」を保有している方 |
・途中に修了or未修了判定があり、コースの最後まで受講いただけない場合がございますが、前提として全日程を受講可能な方 |
■講座の内容・日程
☆Step1 プレ講座 | 配信期間 | 受講料 | |
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Web動画 視聴型 |
〇事業収支・投資分析に関する基礎の再確認(視聴時間:約2.5時間) 事業収支(投資分析)の講義と課題で作成練習と理解 |
7/25(金) ~ 9/3(水) |
10,000円 |
〇地盤と建物の基本知識(視聴時間:約2時間) 不動産の価値、地形・地盤のリスク、建物の基礎と構造、省エネなど 〇立地診断、既存建物調査(視聴時間:約2.5時間) 中心市街地、郊外、高低差のある土地などにおいて計画する場合の留意点、検済のない建物の改修など |
Step1 プレ講座受講後に、『事後課題』をご提出いただきます。提出期限:9月3日(水)
事後課題の内容によりプレ講座『修了』or『未修了』の判定があります。
『未修了』の場合、Step2 会場コースは受講いただけません。

Step2 会場コースの受講料は、プレ講座を修了後、修了者にお振込み方法をメールにてご案内します。
☆Step2 会場コース | 講師 | 日程 | 受講料 | ||
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自宅学習 | 『事前課題』 |
立地診断書の作成
「Step1 プレ講座」に添付された『事前課題』を作成し、会場型講座1日目にご提出ください。(前日迄にメール提出でも可)
なお、提出後、立地診断書の再作成をお願いする場合があります。 |
63,000円 | ||
会場型 時間割 (予定)は こちらから |
1日目 | 〇不動産エバリュエーション総論 不動産エバリュエーションが必要とされる背景 不動産エバリュエーション専門士の役割 |
中城康彦氏 | 9/10(水) | |
〇事業収支・投資分析 ※パソコン持参必要 エクセルシートを使用し、地盤調整の要否など前提条件の違いによる影響等を確認しながら事業を検討する |
北澤秀樹氏 | ||||
2日目 | 〇既存建物活用ニーズと事例 多種多様な事例紹介 |
内山博文氏 | 9/11(木) | ||
〇関連法令を確認 コンバージョン時に留意する法令解説 |
中谷龍海氏 | ||||
3日目 | 〇既存建物の活用判断 ※パソコン持参必要 〇個人ワークによる既存建物への投資判断研究 |
田村誠邦氏 | 9/12(金) | ||
自宅学習 | 『事後課題』 | 評価書の作成(一部、法令に関する項目への回答、事業収支の作成、投資分析による再構築と論理的な最終提案を課題とし、メールにてご提出ください。 | 提出期限 9/24(水) |
事後課題の内容により会場コース『修了』or『未修了』の判定があります。
『修了者』は不動産エバリュエーション専門士コース修了者となり、『不動産エバリュエーション専門士』認定となります。
■会場案内
STEP2 会場コース | |
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日時 | 1日目 9月10日(水)10:30~18:00(開場10:00) 2日目 9月11日(木)10:30~17:30 3日目 9月12日(金)10:00~17:00 ※開始前と開始後に10分程度のガイダンスがありますので、交通機関のご利用や移動時間につきましては、余裕をもってご予定いただけますようお願い申し上げます。 |
会場 | 全日東京会館 2階全日ホール (東京都千代田区平河町1-8-13) 東京メトロ半蔵門線「半蔵門駅」2番または6番出口より徒歩1分 東京メトロ有楽町線「麹町駅」1番出口より徒歩5分 |
持参物 | □受講票(メール送信をプリントアウトして持参) □筆記用具 □電卓 □ノートパソコン(Microsoft Excel使用可能なもの) ※ノートパソコンは1日目・3日目に使用します。 ※iPad等のタブレット端末は不可とします。 |
■講師紹介
中城 康彦氏 [明海大学不動産学部長・不動産学部教授・一級建築士、不動産鑑定士] | ||
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明海大学不動産学部学部長、博士(工学)、一級建築士、不動産鑑定士、FRICS。 建築設計士事務所、不動産鑑定業者、米国不動産投資会社勤務の後、会社経営を経て明海大学。 著書に『建築プロデュース~土地・建物・権利・価値を総合的に考える~』(市ヶ谷出版社)、『教養としての「不動産」大全』(日本実業出版社)他多数。 |
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北澤 秀樹氏 [北澤不動産コンサルティング 代表/不動産鑑定士] | ||
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三菱信託銀行㈱にて売買仲介、不動産の証券化、不動産保有会社のM&Aなど、不動産業務に従事。 2001年綜通㈱入社。CRE戦略の企画立案などに従事し、その後、常務取締役、常勤監査役を務め2015年退任。 不動産鑑定士としても活躍中。 当センターの「宅建マイスター集中講座」の講師などを担当。 |
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内山 博文氏 [u.company(株)代表取締役・Japan.asset management(株)・一般社団法人リノベーション協議会会長] | ||
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2013年に(一社)リノベーション住宅推進協議会会長に就任し、業界を牽引。既存住宅市場の拡大に向けた仕組みづくりを推進。2016年に企業やリノベーションのコンサルティング事業を手掛ける u.company(株)を設立。同年、開発型アセットマネジメント事業を手掛ける Japan asset management(株)の代表取締役に就任。 | |
中谷 龍海氏 [アーキテン一級建築士事務所/一級建築士] | ||
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一級建築士/’75年神奈川大学工学部建築学科卒業後、渡辺明次建築綜合研究室・古橋建築事務所を経て、’86年アーキテン一級建築士事務所設立、現在に至る。全国の温泉活用健康施設・民間温泉施設・オフィスビル・商業施設・博物館等の設計監理、リニューアルやまちづくりコンサル業務などを手掛ける。 | |
田村 誠邦氏 [株式会社アークブレイン 代表取締役/一級建築士・不動産鑑定士] | ||
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1977年東京大学工学部建築学科を卒業後、三井建設入社。97年、株式会社アークブレインを設立し現在に至る。明治大学研究・知財戦略機構特任教授を歴任。 マンション建替え、コンバージョン、コーポラティブハウス等の各種建築プロジェクトの企画、事業化コンサルティング、事業コーディネイト等に多数携わり、建築士向け講習講師としても活躍中。 |
◆お問い合わせ先:専門士係
MAIL:senmonshi@retpc.jp
(TEL 03-5843-2079 平日11:00~15:00 / 土・日・祝・毎月第1・3・5金曜を除く)