(公財)不動産流通推進センター編集・発行(発売:(株)大成出版社)の月刊誌『不動産フォーラム21』では、表紙において、特徴のある既存建物の有効活用事例を取り上げています。ここでは、その内容を転載し、ご紹介致します。
2025年05月12日公開
赤煉瓦の建物群が象徴的なキャンパス(山梨学院大学)の入り口付近の空間をリノベーション。もともとエントランスホールの待合いスペースとして利用されていた空間は、昼間でも光が入りづらく、伽藍堂。殺風景ともいえる冷たい空間を、人々が行き交い、気軽にくつろげる温かい場所に変貌させました。
当初はキャンパスの雰囲気にマッチさせる内外装を予定していましたが、大学が掲げる「地元企業と文化」に着目してがらりと方向転換。日本の建築文化を象徴する「瓦」を主役に、北欧家具で調整をはかりながらリラクシングな空間を目指しています。
外国人留学生と地元の方々、そして日本中から集まる若者。キャンパス内に“誰かに自慢したくなる場所” を誕生させる。僕らのアイデアとリノベーションが、少子化時代の大学が直面している課題解決の手立てにもなればと思います。
所 在 | : | 山梨県 |
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築 年 月 | : | 1996年4月 |
リノベーション面積 | : | 173.9m2 |
施工期間 | : | 2ヶ月 |
設計施工 | : | 株式会社アトリエいろは一級建築士事務所 |
資料提供:株式会社アトリエいろは一級建築士事務所 | ||
「リノベーション・オブ・ザ・イヤー2023」伝統建材リノベーション賞受賞作品(株式会社アトリエいろは一級建築士事務所) |