家具美術館な家(2019年8月号)
玄関から入ると入り口にはコンセプトを象徴するように家具を配置。キッチンとの間の窓は帰ってきた家族をキッチンからも迎えられるように。
キッチン環境は住んでいたデンマークのテイスト。かの地のアパートメントのイメージ。もともとの壁を取り払いキッチン環境を広く確保。作業台を入れて夫婦で様々な作業ができるように。
壁構造の中でも、構造とは関係のない取れる壁を取り、家族の気配を感じられる空間づくりを意識。
また、壁を取ることによって、どこからでもお気に入りの家具を見ることができる、まさに美術館やギャラリーのような、家具中心のリノベーション。色味も全体に薄くし、家具が浮き立つように。
ベッドルームも完全に個室にするのではなく、壁一枚を建てて奥の収納スペースにまで自然光が届くようにしている。猫2匹も扉のない空間で自由に暮らしている。
壁構造のコの字がゆるやかに空間を分けてくれている。白の塗装で梁も重さを感じない。
築年数の経っている壁構造のマンションは梁下の高さが少し低く、フローリングをしくと圧迫感が出る場合があるが、Pタイルならば床あげが最低限でよく、スペースを確保することもできる。