現役 公認 不動産コンサルティングマスターInterview
木村 友憲 氏(平成16年度コンサル試験合格、平成17年3月31日登録)
公認 不動産コンサルティングマスター (3)第26392号
株式会社アイ・ケー・システム 代表取締役
木村氏1
現在のお仕事の内容について教えてください。
仙台を中心に東北全体で事業用不動産の売買および賃貸の仲介を行っています。最近は賃貸物件の管理も始めました。
具体的には企業の店舗用地、事務所用地を売買、事業用定期借地権、リースバック等の形態でお世話することや、地主さんからの不動産に関するご相談に対してひとつひとつ問題点を確認しながら解決策のご提案をしております。
コンサル試験を受験したきっかけについて教えてください。
顧客である地主さん、テナント等事業者さんから仲介の範疇では収まらない様々なご相談をお受けする機会が多く、コンサルティング能力を向上させたいと思い始めたのがきっかけです。また、IT化の進展により、不動産流通業界は従来のように物件情報をやり取りするだけでは存在意義が薄れていくとの危機感もあり、自分の仕事に付加価値をつけなければいけないと感じていました。
木村氏2
合格のために、どのように勉強されましたか。
月刊「不動産フォーラム21」を定期購読して、内容の理解に努めました。また、過去問題を繰り返し解くことで自分の苦手分野を見つけ、集中的に勉強しました。
※編集・発行:(公財)不動産流通推進センター、発売:大成出版社。詳しくはこちら
勉強内容や、資格取得が、実務上で役立ったことはありますか。
試験内容はかなり広範にわたっています。試験のために勉強したことで、実際にお客様からの質問に対応できる幅が広がったと思います。それに、「不動産に関することなら何でも応えてもらえる」、と思っていただけることは、お客様からの大きな信頼に繋がるはずです。また、仲介業務とは別に提供していたサービスに対して、資格保有によってコンサル料の請求をしやすくなりました。
木村氏3
これからコンサル試験を受験する方へのメッセージをお願いします。
不動産業は、扱う不動産の種類や売買、賃貸といった形態によっても業務内容にかなり違いのある幅の広い業界です。さらに、相続ビジネスにおいて不動産が占める割合も高く、不動産コンサルタントが活躍する場は、ますます広がっていくものと思われます。また、不動産は、たとえ私有財産であったとしても、社会的な資産でもあるという側面を持っていますので、不動産業に携わる責任は重いのだ、という自覚も必要です。不動産コンサルティングマスターは、不動産業界をリードする役割を期待されていると思いますので、1人でも多くの資格者が活躍されることを願っています。
大澤 健司 氏(平成22年度コンサル試験合格、平成23年3月31日登録)
公認 不動産コンサルティングマスター (2)第29938号
相続対策専門士 不動産有効活用専門士
株式会社サンヨーホーム 専務取締役 不動産コンサルティング室
大澤氏1
現在のお仕事の内容について教えてください。
弊社では、不動産売買、売買仲介、賃貸仲介、賃貸管理を行っており、その中で、不動産オーナー様を中心に不動産コンサルティング室として相続対策、不動産有効活用のコンサルを行っています。
具体的には、月に2~3回、定期的に相続や賃貸経営のセミナーを開催し、月1回程度の個別相談会、レポート発行などを行いながら集客をし、資産分析、相続シミュレーション、遺産分割・節税などの相続対策やマーケティング、リフォーム提案、売却、建替えなど賃貸経営をしているオーナー様のアドバイスなどを行っています。
コンサルティング技能試験を受験したきっかけについて教えてください。
受験した当時、既に少子化、不動産の多様化が進んでおり、社会的背景から見ても、不動産業界では単に売買、賃貸だけではやっていけないのではないか、と感じていました。私自身、不動産業界で、売買仲介、開発、賃貸管理と13年程従事していましたが、お客様から「あなたにすべてお任せします!」と言われる仕事が“不動産のプロフェッショナル”だと感じており、自分もそうなりたいという思いがありました。
当時は、「住まい」を中心に考えた営業をしていましたが、不動産を投資や資産形成のための一つの手法と考えると、保険業界や証券業界などは既にコンサルタントとしての営業スタイルをとっており、不動産業界でもよりコンサルタントとして企画提案できるスキルが必要だと感じていました。
ところが、不動産のコンサルティングとはどんなことをすればよいのか、どんな提案方法があるのかも分からなかったので、勉強し、この試験を受験してみようと思いました。
大澤氏2
専門士による成功事例発表会で発表される大澤氏(平成26年11月)
合格のために、どのように勉強されましたか。
推進センターで出版されているテキストと、過去問題集の繰り返しで勉強しました。実務的な問題が多く、まったく携わったことのない内容もありましたので、用語を覚えることから始めました。
勉強内容や、資格取得が、実務上で役立ったことはありますか。
不動産コンサルティングマスターは、宅建取引士や不動産鑑定士等、既に国家資格を取得した方に受験資格があるとされており、不動産業界でも上位資格だと思いますので、この資格を持っていることでのお客様からの信頼度は高いでしょう。
また、定期的に開催されている研修では、実務に使える実践的なものが多く、私自身大変勉強になっています。ただ、聞いているだけの研修ではなく、ケーススタディなどをワークショップで行う等、実務を行う上では大変役に立っています。
大澤氏3
大澤さんは、相続対策専門士、不動産有効活用専門士の両専門士の認定資格をお持ちですね。専門士の資格取得を目指したきっかけについて教えてください。
また、3日間の相続対策専門士、不動産有効活用専門士、それぞれの集中講義の内容はいかがでしたか。
公認 不動産コンサルテイングマスターの資格を取得しても、当時、実務ではまだまだコンサルティングができるレベルではありませんでした。
ただ、「不動産有効活用」と一口に言っても、お客様の目的は、相続対策のためであったり、資産形成のためであったり様々で、その提案には、様々な選択肢があり、コンサルタントとしては、できるだけ多くの選択肢をお客様に提案できるスキルを身に付けたいと考えていました。
相続対策専門士と不動産有効活用専門士を取得したのは、実は、「資格の名前が何となくプロっぽく感じるから」というのが最初のきっかけです。
実際に3日間の研修を経て、大変だったというのが正直な感想です。講義だけでなく、グループでの提案書作成、発表もあり、コンサルとしての進め方、企画提案、プレゼンテーションについても勉強になり、中身の濃い内容だったと思います。
当初は資格を取得することを目的とした受講でしたが、資格取得だけでなく、確実に自分自身のスキルアップになりました。
これからコンサル試験を受験する方、また、専門士認定を目指す方へのメッセージをお願いします。
不動産を資産として考え、お客様の目的を理解し、企画、提案をすることで結果的に不動産の仕事につながる、という案件が、地方で不動産業を行っている中でも増えてきています。さらには、仕事が終わり、報酬をいただいた時にお客様から感謝されることが増えてきたとも感じています。
今後、不動産業界において、コンサルタントとして業務を行っていくことが、お客様のニーズに応えることになり、不動産業界の資質向上にもつながると思います。しかしながら、不動産コンサルティングを行う上では、不動産知識だけではなく、法律や税務など幅広い知識と、プレゼンテーション力などを高めるスキルも重要になってくると思います。不動産コンサルティングマスター向けの研修には、実践的なものが多く、私自身は資格を取得してからのほうが知識も増え、スキルが上がっていると実感しています。
専門士認定も同様に、取得する以上に、取得してからのほうが実務には役に立っています。
専門士での集中講座では、同じように苦労して取得する仲間もいて、今でも情報交換をしたり、一緒に仕事をする新しい仲間もできました。
私もいくつかの資格を取得していますが、公認 不動産コンサルティングマスターや専門士認定は、取得すればそれまで、ではなく、取得してからの研修等が充実しており、取得後のほうが実務においてスキルアップできるものだと思います。
継続していくことは大変ですが、今後、公認 不動産コンサルティングマスターや専門士認定を目指す方とも、お互いにより高いレベルでお客様の期待に応え、不動産のプロフェッショナルとして一緒に成長していきたいと思っています。